とある図書館員の個人的読書感想の留書き

今まで読んだ文学から実用書、専門書、漫画まであらゆるジャンルの感想覚書きです。本のあらすじは不必要に書きません。本を手に取って読んでほしいから。

不安を力に変えるゆるっと哲学 ただっち

哲学って面白いなぁと思います。

紀元前の頃から、世の中はかなり様変わりしているけれど、人の悩みは変わらず、何千年も悩まされています。

こんな長年の悩みにずっと振り回されている人とは、なんと成長しないんだろう。

しかもこうやって哲学者がそれぞれの視点で答えを出しているのに。

だから、昔は「哲学って難しそう」って思っていました。

大学の一般教養も哲学の授業はあったと思いますが、絶対わからないから取らない!って決めた授業の一つです。

確か社会学とか経済学とかの方がわかりやすそう!って思ってそちらは取りましたが、社会学って結局わからなかったなぁ。

「『社会』って結局何のジャンルの社会よ?いろんな社会あるじゃん、世の中って?」

って思ったわぁ。

世界が違っても変わりますし。

当時より大人になっていろんな世界を見て思うのは

「哲学の授業を取ればよかった」

ですね。

人生が長くなればなるほど色んな人と出会いますが、

人と出会うことによって

「そんな考え方をするんだ!」

って衝撃を受けたり、逆に人と自分を比較して

「私はこんな考えを持っていたんだ!」

って気付いたりして、それが嬉しく感じるか悲しく感じるかで、

「どうして嬉しくor悲しく感じるんだろう」

ってまた考えて。

そんな時哲学を知っていたら、自分の感情と折り合いが付きやすくて

自分のこと、もっと正確に知ることができるんじゃないかな、

って感じるようになりました。

 

この本はマンガで何人かの哲学者の代表的な哲学論を紹介していてとてもわかりやすいです。

でも哲学って奥深いので、何度も違う視点で読むことをお勧めします。

 

哲学を勉強することで人の思考パターンを知ることができますが、

その思考パターンに善悪はなく、

ただ

「(そんな思考が)存在している」

って前提で勉強すると固定観念にとらわれないと思います。

ゆるっと生きましょう^^

 

☆☆☆☆

2020年7月発行

2020年10月完読

請求記号 104