大丈夫!キミならできる! 松岡修造
10代~20代の頃は松岡修造さんのことは好きではありませんでした。
よくわからんけどいつも熱苦しいし、もっともな事言ってるけど、それ当たり前だから。
って。
本当ひねくれていた若いころですが、いろんな経験を積んできた30代からいつの間にか修造さんに共感している自分に気づきました。
熱くもっともな事言ってて、当たり前だけど、きっと修造さんはそれをやってきたんだよな…私は修造さんほどやってきてないな、当たり前のことなのに。
って。
私の理想の上司はパトレイバーの後藤隊長なのですが、実際の人物でと条件があれば松岡修造さんです。
後藤隊長も、修造さんもいろんな経験を積んで悟ってきたから、プロジェクトには的確に動いてて尊敬します。
これはそんな修造さんが、自分の若いときにやってしまった失敗や、繋がりのあるプロスポーツマンのエピソードを交えながらティーンズ世代に向けた自己啓発本です。
修造さんは、私が思うに「いいところのお坊ちゃん」ってイメージなので、目上には逆らわず、躾も厳しく、真面目な少年時代を過ごしていたと思っていました。
けれど、若い時代によくある今の楽しさにただ流される少年だったようです。
周りにいた良い大人(親やコーチ)と、このままでいいのかって自問を繰り返して、テニスと精神を鍛えて成長したみたいです。
どんな人でも、若いときは結構みんな考えていること変わらないんだ、って思いました。
でも大人になったら人は一般的な成功や失敗で身の置き場が多数に枝分かれしています。
その原因の一つに、若いときの経験や思考で自分をどう認めるか、もあるのではないかなぁ、と思いました。
修造さんは弱い自分を認めたから「強い自分になりたい!」って気持ちになって、今の超ホットなポジティブシンキングになったんだな、と思いました。
10代なんて何やっても悩むのは当たり前。
この世の人生経験、記憶にある分で10年未満だもの。
未来がどうなるかわからない不安があるけど、大事なのは今をどう生きるかです。
悩んでウツウツしてるなら、この本読んで修造さんの熱さでパーッとウツウツを晴らそう!
10代向けの内容ですが大人が読んでもなるほどなぁ、いいこと言うなぁ、って思いますよ^^
☆☆☆☆
2012年8月発行
2020年9月完読
請求記号 159