かがみの孤城 辻村深月
辻村深月さんの本を読んだのはこれが2冊目でした。
1冊目は「ツナグ」だったのですが、これがもう最後は号泣でして。
それから辻村さんの他の本も読んでみたいなーと思っていても、
ピンとくる本がなかなか現れないときに、地下街の本屋で見つけた今回のこの本。
表紙が可愛いいのですが、なんかファンタジー系のような雰囲気で。
ファンタジーはあまり読まないのですが本屋大賞を取ったので「なんかおもしろそうだな」と思ったので読んでみることにしました。
早速当時の勤務先の図書館で予約をしようとしたら予約数がやばい!1000人超!
「これはすぐには読めないな」と、その図書館は予約は6冊しかできなかったので、もうちょっと予約数が減ってから予約しよう、その間ちがう本を読もう。
と思ったのが2018年3月。
その頃はもうすでにこの地を離れようか悩んでいた時期もあって、実際予約を入れたのは新しい地に移ってからの2018年10月でした。
それでやっと今月順番が回ってきまして、思い立ってから手にするまで約2年かかっちゃいました。
ネタバレ含む感想ですが、
「ツナグ」同様、時代と縁をうまく使っていて、物語の伏線が全部明かされたとき
「あー、そういうことか!なんて愛がつまっているんだ…!」
と心がうわっと温まる感動に包まれました。
主人公の「こころ」や重要人物はみんな中学生で大人になるための大事な期間。
そんなときにみんなが悩んで不登校になって痛めてる心をどうもっていくかって背景も、
「そういうの、大人になったら解消されるんだけど、この時期だとほんと必死やなぁ。みんな頑張れ!」
って応援してしまいました。
しかし、こころとアキの場合は
「そりゃ不登校になるわ!」
と読みながら味方になってましたね。
あと、リオンの場合は、私が大人な分、どっちも辛い…。リオンもリオンの母も。
これは時間かけて母子関係作って欲しいな、と思いました。
ってか、物語だっつーの!
どんなお節介!
500ページ超えですが、物語の世界に入って読んだのでサクサク読めました。
中学生から多感な時期にいっぱい悩んだ大人の方におススメです。
2020年2月完読
☆☆☆☆☆
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