とある図書館員の個人的読書感想の留書き

今まで読んだ文学から実用書、専門書、漫画まであらゆるジャンルの感想覚書きです。本のあらすじは不必要に書きません。本を手に取って読んでほしいから。

カルト宗教信じてました。 たもさん

私が多感な頃は超田舎に住んでいたので、日常にはほとんど関わらなかった新興宗教

日曜日にたまに街に出たら黒い服来た数人の団体さんが家々を回っているのを目撃したり、

なんか「幸せあげます」みたいな感じで1分ほど手をかざされたり、

地下鉄事件や、合同結婚式などメディアに出た部分しか知りません。

あ、ここまで書いて親戚に宗教入っている人いるの思い出しました。

でも昔も今も会っても宗教の話は全くしないので、どんな内容どころか団体名すら知りません。

だからホント未知の世界。

そして、未知な世界ほど好奇心が掻き立てられる…ってことで読んだコミックエッセイです(エッセイではないな)。

 

この本であげられているのはエホバです。

読んだ感想は、ただただ「怖い」でした。

人が何を想い、何を選択し、どう行動するのはその人の自由だと思っているので、

集会に行って何を学ぶ、とか、経典に合わせた生活をするとか

そういうことが怖いのではなく、

宗教の教えが、子供の幸せに繋がっていない、

という部分が「怖い」と感じました。

たもさんが結婚して子供が生まれてから、子供とエホバの関わりの描写が増えたのですが、

読んでて、人を幸せに導く手段の一つが宗教なのに(と私は思っている)、

子供にとっては自由を奪われ幸せを感じない活動になっていると感じました。

子供の頃の経験は大人になってからの長い人生に大きい影響を与えます。

この経験は大人になってからどう活かされるのか…ちょっと考えさせられました。

 

もう一度書きますが、何を想うのも、何を選択するのも、どう行動するのも、

全てその人の自由なので、この宗教は良くてこの宗教は悪いって考えは私はありません。

でも、だから親御さんには、子供にも、何を想い、何を選択し、どう行動するかは

本人の自由に決めさせてあげて欲しいな、って思いました。

 

☆☆☆☆☆

2018年5月 発行

2020年7月 完読

請求記号 916

 

 

#カルト宗教#新興宗教#たもさん#エホバ#人は自由