イギリスは愉快だ 林望
「イギリスはおいしい」を読んでイギリスに行った気持ちになってしまったら、やはり続編の本は読むでしょう。
ですが、思い返しても何が書かれていたのか全く覚えていません。
読んでから25年以上も読まなければそりゃ忘れるだろうと、またもや手に取り目次をみても…、パラパラっと開いても……。
おかしい、そんなに何も覚えてないものか、世間を知らない10代だったんだから絶対衝撃は受けたはずなのに…と焦ってポツポツ読み返したら「あ、これは!(記憶にある。ってかここから得た情報だったのか)」と判明した部分をしたためます。
・イギリスの鼻のかみ方
イギリス人は鼻をかむときハンカチを使うらしいです。
リンボウ先生もですが私もアレルギーでティッシュは欠かせないのので「ハンカチで鼻水付けたら渇いてもカピカピになるではないか、汚い」と思ったのですが、当時の同級生もアレルギーなのかしょっちゅう鼻水が出るみたいで、ティッシュでは間に合わないのかハンカチをよく鼻に当てていて、手を洗ったときは別のハンカチを使っていました。
その光景を見て「そうなのか、そうすれば汚くない」と価値観変わりました。
ちなみにその子もこの本を読んでたので、もしや本の影響か?と今思いました。
今回のコロナ禍でティッシュが全国のお店からなくなり、どうしようと悩んでいた地元の友達に「ティッシュがなければハンカチ使えばいいじゃない」と答えをスッと出してあげましたが、そうか、この本の影響だったのか。
・イギリスのお風呂にシャワーがない
私は18歳まで古い家に住んでいた時期がちょくちょくあって、古いからシャワーがついていないのが当たり前だったので「まあ、シャワーって欧米文化だからしょうがないな」って思っていたので「イギリスでシャワーがないお風呂なんてそんなことある!?」ってびっくりしました。
更に、日本のようにじゃんじゃんお湯が出るシステムではないので「体を石鹸で洗ったらお湯で流さずバスタオルで拭き取るですって!?うわー、無理ー」と文化の違いに呆然としました。
で、実際イギリスでホームスティすることになったとき「シャワーがありますように」と祈って渡英しました。
私のステイ先はシャワーが付いていてホッと一安心。
でもバスルームが異様に広く、バスタブも大きく(大人二人が横に並んで足曲げずに寝れるくらい)、日本みたいに体を洗う場所のスペースとしてのスペースがないのに広かったです(子供が多いからそれ仕様?)。
髪が長いので洗っている間にお湯がなくならないように、そのただっ広いバスルームで髪や体を洗っている間はシャワーは止めてました。
良かった!夏で!冬なら寒すぎたかもしれません。
この2つの話が記憶にある話でしたが目次をみると「ささいなる文化」の項目に書かれていました。
そう、私はイギリス文化が大好きだからリンボウ先生の日常エッセイ部分は記憶に残らず、「イギリスはおいしい」でもイギリス文化に関わる部分だけが今でも覚えてるんだと、本当に好きなことしか興味ないんだなー私、と自分の性格を再認識しました。
☆☆☆☆
1991年11月発行
1994年?月完読
請求記号 914.6(エッセイととるか文化ととるかで変わりますが、私の感想ではエッセイかなと思いこちらの番号にします)